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プラセンタとは?

プラセンタとは英語でplacenta、「胎盤」という意味です。 胎盤とは胎児の発育のためには必要不可欠な組織で、臓器の機能がまだ十分でない胎児のために、 タンパク質合成・有害物の解毒・ホルモンの分泌などを代行してくれる臓器です。

ここでいうプラセンタの注射というのは、まさにその赤ちゃんと母親をつなぐ胎盤から抽出した物質です。
プラセンタに含まれる主な栄養素としては各種ビタミン、ミネラルをはじめとしてアミノ酸、 肝細胞増殖因子(HGF)、神経細胞増殖因子(NGF)などの成長因子、インターロイキンなどの免疫物質などが含まれています。

近年はアンチエイジングのブームにのってプラセンタという単語を耳にする機会が増えてきましたが、実は歴史は相当古いものです。 日本では1950年ごろより研究が始まり、1956年には「メルスモン製薬株式会社」が発足。 厚生省(現厚生労働省)からプラセンタの医薬品の認可を得て、更年期障害と乳汁分泌不全の注射薬メルスモンの製造・販売を始めました。 その後は1959年に稗田憲太郎博士の研究に基づくプラセンタエキスの注射薬ラエンネックが登場しました。 プラセンタは当時、肝硬変の医薬品として、また、現在はプラセンタの適応が広がり、肝機能改善の医薬品として、厚生労働省から認可を取得しています。

プラセンタの効果

プラセンタは一言で言えば「アンチエイジング、すなわち抗老化に有効な成分が凝縮された缶詰のようなもの」と言えると思います。 先にも述べたミネラルやアミノ酸だけでなく、各種成長因子やサイトカインなどありとあらゆる有効成分が詰まっているのです。

ざっと薬理作用を挙げますと・・・

  1. 肝臓庇護作用
  2. 免疫賦活作用
  3. 抗炎症作用
  4. 内分泌調整作用
  5. 自律神経調整作用
  6. 基礎代謝向上作用
  7. フリーラジカル除去作用
  8. 造血作用

と、書ききれないほどの効能があることが分かります。

具体的には、慢性疲労、虚弱体質の改善、シミ、シワ、ニキビをはじめとして美白、乾燥肌や荒れ肌、敏感肌、 さらに肌の老化、アトピー性皮膚炎などの幅広い美肌効果、アルコール性肝障害の治療、肝硬変の治療などを始めとする肝臓への効果、 更年期障害や乳汁分泌不全、生理不順、膠原病やリウマチ、気管支喘息など、 50年以上の歴史の中で報告された学会発表や論文は数え切れないほどであり、医学的・科学的な効果が確立されています。
実際に治療を受けられた患者さんのほとんどが「こんなに良いものがあったなんて」という驚きの感想をもたれる方が殆どです。

プラセンタの安全性と副作用

プラセンタは現在、医薬品で使用されているものすべて、人間の胎盤を原材料としているので医薬品のプラセンタと狂牛病との関連はありません。

注射液としては「ラエンネック」と「メルスモン」というものがありますがどちらの製品も原材料の段階から安全性には厳重な配慮が施され、 出産前に母体がAIDSやB型肝炎、C型肝炎などの病気をもっているかどうかを検査し、当然の事ながら病気をもった母親からのプラセンタは廃棄されます。
しかし、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病等の伝播のリスクは理論的にはゼロではない可能性があります。 ただし正常のプリオンが変異するには一定の期間が必要ですが、妊娠36週の間に病原性プリオンが胎盤、胎児に蓄積することは常識的に考えられません。
十分に病気がスクリーニングされて健康な母体から産出されたプラセンタも、塩酸加水分解処理など何重もの安全処理を施され、 万が一、変異型プリオン感染のプラセンタが混入していたとしても、この変異型プリオンは製造工程で不活性化される為、 変異型プリオンの感染は殆どゼロといいきってよいと考えられます。
実際にプラセンタにより何らかの疾病に感染したという報告例は50年あまりの間、国内、海外ともにただの1例もありません。

プラセンタ・ここが知りたい

Q) プラセンタと他の薬の特徴の違いはありますか?

A) プラセンタは人間では約10ヶ月の間にたった一つの胚細胞をおよそ60兆個まで増殖させると同時に臓器や器官をつくっていきます。 そのためにプラセンタは様々な「生理活性物質」を産生し胎児に与えつづけます。 各種成長因子やサイトカインといった生物由来の有効成分がもっとも大きな特徴の一つだといえます。

Q) 実際に用いる原料は?

A) 全て日本国内の満期正常分娩により出産したヒトのプラセンタを使用しております。
出産される母体の血液検査でウイルス感染があるものは除外されます。 また母体の海外渡航歴で1980年移行ヨーロッパに通算して6ヶ月以上滞在経験のある母体も除外されます。 更に製薬会社でも改めてB型肝炎、C型肝炎、AIDS(エイズ)、成人T細胞白血病、リンゴ病の5つについて再検査され安全性が確認されます。 このあと、未知のウイルスやプリオン対策として最終製造過程においても高圧蒸気殺菌が施されます。

Q) どんな時にどの程度注射しますか?

A) 症状により多少増減しますので、担当医に御相談ください。
表は大まかな目安です。

通院頻度・目安一覧
疾患名 通院頻度 通院のめやす
肝炎・肝硬変 週1~3回(重症度に応じて) 1年
更年期障害・乳汁分泌不全 週1~2回 3ヶ月
アトピー性皮膚炎 週1~2回 半年
慢性関節リウマチ 週1回、重症の方は週2回 1年
膠原病 週1回 1年以上
生理痛・生理不順 週1~2回 3ヶ月
気管支喘息 週1回、重症の方は週2回 半年
滋養強壮・体質改善・風邪予防 任意 1~2ヶ月
肌荒れ 任意 1~2ヶ月

Q) 長期間の継続治療は問題ないでしょうか?

A) 薬そのものに50年以上の歴史があり、さらに10年以上治療を続けられる方も多いので何の問題もありません。 体調が良くなれば一度お休みして、また何か症状が出れば再開するというスタンスでよいと思います。

Q) 一度にたくさん打つとその分効果はありますか?

A) 有効成分である成長因子やサイトカインなどは細胞表面にあるレセプター(受容体)という鍵穴にはまって効果を発揮します。 つまりレセプターに空きがないと効果はありません。 注射で言うと5アンプル(本)までは効果が比例しますが、それ以上は打ってもあまり意味がなくなってしまいます。

Q) 生物由来のお薬ということは女性ホルモンが入っているのではないですか?
乳癌、子宮癌、子宮内膜症などへの影響が心配です。

A) プラセンタはもともと女性ホルモンを始めとする多種類のホルモンが含有されています。 しかし医薬品としての注射薬はこれらが全てばらばらに分解されています。 つまりホルモン類は一切含まれていませんのでそのような疾病にも影響を与えず安心して治療をお受けいただけます。

Q) 注射した後、妊娠していたことが発覚したのですが胎児への影響はないでしょうか?

A) 胎児に対する影響、生殖能力、多胎妊娠などには全く影響を与えませんのでどうぞ御安心下さい。 また引き続き妊娠中も注射はお受けいただけます。 しかしご自分の中に胎盤がありますので、この時期にプラセンタの注射をしても効果はない(意味がない)様に思われます。

Q) サイトカインってなんですか?

A) 細胞増殖因子の中で特に免疫を担当する細胞(T細胞、B細胞、マクロファージなど)を増殖・分化させるものを特にサイトカインといいます。 自然治癒力・免疫力を賦活したり、敏感になった免疫細胞を抑制したりと、免疫システム全体のバランスを調整・回復します。

Q) 副作用はありますか?

A) 皮下注射を受けた場合は、注射部位がすこし熱を持ったように赤くなる方がいらっしゃいますが、通常次の日には分からないくらいにひいています。
また、稀にですがプラセンタにふくまれる成分に対して抗体をもっていたりアレルギー反応がでる方がいらっしゃいます。 具体的には注射部位が腫れあがったり蕁麻疹が出たり紅斑が出ることもあります。 ただ、前日にお酒を飲んでいるとこのような症状が出ることもありますので、いずれにしても担当医に御相談ください。

他には若干の眠気を感じる方もいらっしゃいます。プラセンタには自律神経や中枢神経の緊張やストレスを緩める作用があります。 特にストレスの多い方などはより特に感じやすいようです。

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